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(8)5行目「風・林・火・山・海」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(8)5行目「風・林・火・山・海」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

まずは「はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ」をお読み下さいませ。

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大分時間が長くなりましたんで、今日はこのぐらいで終わりにしますが、この最後の行「風林火山」。

これはもう皆さん「武田信玄」、「孫子の兵法」でいつも何回も出てくるから、「風林火山」の所までは、意味は知ってると思います。知らないという人は、次回から来なくていい。(開場笑い)

そもそも失格。その程度はね、うろ覚えだったら明日にでも本屋さんに立ち寄って、あるいは今晩にでもネットで検索して、その程度の意味は掴んで欲しいと。ただ僕が言った以外はネットには書いてない。あるいは少なくとも載ってないという一文字が、最後の「海」という文字です。

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風林火山の「風」

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素早く、そして静かに。…皆さん昨日Googleとの発表あったけどね、Yahoo! JapanがGoogleと提携するに間違いないと思ってた人、手を挙げて。

いないでしょ。…まあ1人ぐらい。…でもそれは思っただけだろ?(開場笑い)

まさか半年以上前から(Googleと)交渉してたというのは知らないでしょう?。当然極秘でやってたからね。ほんの少人数しか知らないから。でももう半年以上です。もう殆ど毎週ずーっと交渉してて。

AppleのiPhoneね。「DoCoMo」だ「au」だって、なんか社長が色んな事ね、マスコミに色んなこと言ってたけど、今から数えて6年位前(2004年頃。日本での発売開始は2008年7月11日)から交渉開始してたと。知らなかったでしょ?。

だからやる時は深く静かに。深く静かに超極秘で。そーっとやらなきゃいけないっていう水面下の交渉。情報コントロールという事で「林のように静かに」。

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「動く時は火のように」。

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そして動かない時は「山のように微動だにしない」と。

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この最後の一文字が僕のオリジナルです。はい、何だと思いますか?

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

ほー。…知ってた?(笑い)
僕が何かのインタビューとかで答えて…でも勉強熱心で偉い。

「風林火山」で戦いをして、火の山になってむちゃくちゃになって、死人だらけと。疲弊すると。そのままで戦いは終わらないという事ですね。

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戦いが終わって、広い深い静かな海のように全部飲み込んで、平らげて、そして初めて闘いが終わると。焼け野原のままでは、またそこから火が起き上がってしまう。またそこから下克上が始まる。世が治まらない。動乱のままだと言う事ですね。

だから本当に「闘いに勝つ」という事は、静かな広い「海」の状態にして初めて闘いが完結すると。…まあ本当は孫子の方は、この「海」という字じゃなくて「雷のごとし」とか「影のごとし」とか、まあ色んな他の表現があるんですけれども、僕はそっちよりも「海」という方が、戦いを終わらすと思ってる。

本当に戦いに勝つという意味で適してる。勝手にバージョンアップしたと言う事ですね。まあ…どうせもう居ないから、勝手にバージョンアップしても怒られないだろうと。(開場笑い)

という事で、以上がね、私の「孫の二乗の兵法」。今日は随分時間を掛けて皆さんに話をしましたが、でもこれは1回僕から話を聞いて「理解した」「納得した」という事で終わっちゃいけない。そんな甘いもんじゃないと。

20年、30年、100年掛けて心底腹の底から「理解出来た」と「実力が身に付いた」と「実践が出来た」といって、初めて真のリーダーになれる。永遠のテーマだと。僕自身まだ実際に達成出来ているという風には思っていない。満足してない。まだその途上だという事であります。

このアカデミアで、これからずっとやっていくのは、この25文字の「孫の二乗の兵法」。これを色んな応用編で、色んなテーマで噛み砕いて、皆さんのプレゼンとか、皆さんのアイデア、議論。そういう中で活かしてほしいと。そして心底身に付けてほしい。

色々今まで僕は何千冊本を読んで、あらゆる体験、試練を受けて、この25文字でこれを達成すれば、到達すれば、リーダーシップを発揮出来る。後継者になれる。本当の統治者になれると心底思っている、その25文字です。

本当はこれはね、会社の経営者、事業家というだけじゃなくて、大学の学長でも、大統領でもみんな当てはまる「リーダーシップ」。リーダーが持つべき素養としての、闘いに勝つ為の25文字だという風に思っています。

皆さんが僕からバトンを受けたら、皆さんというのはここにいる皆さんと、USTの向こうにいる…今日はニコ動もやってんか?ニコ動は今日はやってないか。今度からニコ動のあの激しい人たちも入れた方がいいんじゃないか?(開場笑い)

毎回は放送しませんよ。だけど2?3ヶ月に1回位、要所要所で僕がこういった形で話す所は公開したいと。それ以外は非公開で。もっとさらに本音の具体的な奴とかをガンガンやっていきたいと。ケーススタディしていきたいと、議論をしたいと。

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外からここにチャレンジしたいという人をどんどん集めるから。外の人たちにも皆さんが負けない位に頑張ってほしいし、外の人たちもいずれ我々の仲間になる。将を得なければいけないと。大きな志を達成する為には、小さな心の器ではいけない。

常に優れた高い志のある将を集めなければ行けない。そういう意味で門戸を外にも開いていきたい。後継者になった皆さんは平均10年、2代目の人は後継者として活動して貰う。3代目の人も平均10年。4代目の人も大体10年位の単位でやって貰いたいと。もう途中で失敗したらクビっていうのはあるかもしれないけど。

まあ平均10年ぐらいだ。10年で平均5倍位伸ばすと。そういう腹の括れる人じゃないと駄目よ。その代わりその5倍伸ばしたら、後継者の皆さんにはストックオプション100億円位渡したいと思ってますので、100億が500億になる。という事は、400億を10年頑張って儲けると。個人的にも。10年で400億って言ったら悪くないよね?(開場笑い)

だけど10年で5倍に出来る。…我々の企業価値を5倍に出来るという自信のない人は後継者になって貰っては困ると。我がグループのリーダーに相応しくない。10年で5倍位せないかんよ。私も10年で5倍以上にはしてる。

10年で5倍にする。その為には何を成すべきか。どんな手を打たなきゃ行けないか。「図らずしも社長になりまして」と絶対に言うなと。明日から、今日からソフトバンクの社長だったと思えと。「俺だったらここから5倍にこうやってする」、「私だったら5倍にこういう風な方法でやる」という事を今日から考え続けよ。

今日は開校の記念講座ですけれどもね、皆さんの中から具体的な第1期生が内部から270人、外から30人選ばれますが、正式な入校第1次生になった人に真っ先に出る宿題は、「自分だったらどうやって5倍にするか」。これをアイデアを競い合って貰う。

自分がソフトバンクの社長なら、どうやってソフトバンクの企業価値を10年で5倍にするか。どんな手を使って何をするかと。それが先程から言っているように、具体的なビジョン、具体的な戦略、その事業ドメイン、資金、技術、そういう角度で、具体的なプレゼンをして貰いたい。

そういう事に答えられない人間は、そもそもリーダーになって貰っては困ると。部下が困るという事ですね。常に考え続けよと。少なくとも僕は常に考え続けてる。そういう執念、信念。これが無いとリーダーには成れないという事であります。

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「志し高く」。頑張りましょう。ありがとうございました。

目次|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(1)孫社長登壇?カデミアについて|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(2)「孫の二乗の兵法」の生まれた経緯とその意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(3)「孫の二乗の兵法」の各行の意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(7)4行目「智・信・仁・勇・厳」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(8)5行目「風・林・火・山・海」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(7)4行目「智・信・仁・勇・厳」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(7)4行目「智・信・仁・勇・厳」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

まずは「はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ」をお読み下さいませ。

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次に「智・信・仁・勇・厳」。
これは皆さんがリーダーとして持っておくべき心構えですね。

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「智」。我が社にとって皆さんにとって、この智という言葉の意味するもの。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

皆さんにとって、我々にとって、この具体的な「智」というのは考える力であり、グローバルな交渉能力、プレゼン能力、テクノロジー。我が業界におけるITの、インターネットの、テクノロジーに対する深い理解力。先程から言っているようにファイナンスの深い理解力。分析力。

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こういうものを持っていないと、リーダーとしての素養としてまだ甘いぞと。こういう点からいくと永遠のテーマだよね。中々十分というのは無いよ。ファイナンスについても知り抜いてないと、営業一本槍というのでは駄目だ。技術一本槍というのでも駄目。

それは将棋で言えば「飛車」にはなれる。「角」にはなれる。でも「王」にはなれない。バランス良く知的能力を持ってなきゃいけない。…バランス良く小さくは駄目よ。どれやっても出来るけど、どれやっても小っちゃいと。これじゃああかんよ。(笑)

どれやってもそれぞれの分野の専門の奴と丁々発止して、どれやってもその分野の専門の一番深い奴とね、その一番高い次元のレベルでの議論が出来ると。そういう能力を持ってないと駄目だという事ですね。

考える能力。プレゼンする能力。考え抜く能力。理解能力。専門的な知識。そういうものを素養として持っていないと。「ああ、それはちょっと担当の役員に聞きましょう」という御神輿に乗った奴では駄目だと。勿論専門の人間を使いこなせないと駄目よ。

専門の人間を使いこなすと…専門の人間に頼るというのと、使いこなすのと全然違うからね。自分でやれって言われれば自分でも出来ると。でも自分は全方位やらなきゃいけないから、自分と同等かそれ以上の能力のある人を使いこなすという能力をつけなきゃいけない。

しかも最高のレベルの専門家を使いこなせると。そういう素養を身に付けないと真のリーダーにはなれんと。だからこれは勉強しまくらんといかんよという事ですね。

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「信」。これは何だと思う?

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

皆さん全部正解です。

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「信義」。「信念」。「信用」。こういうものを基本的に持ってないと、同士的結合を集められない。パートナーシップ組めない。5000社の同士的結合をしたいという時に「あいつは能力はあるけど騙されるんじゃないか?」と。そうなったら人は寄ってこない。

「あいつは金持ってる。技術持ってる。でも裏切られる気がする。」という事だと、同士的結合を2、3社騙せたとしても5000社は集めきらんよ。それは無理。

だからやっぱり信義に厚くて…信義に厚いという事は自分もパートナーを信じると。自分が信じられるに値する立場にならなきゃいけないし、強い信念、信義、そういうものを持ってないとパートナーとして尊敬されない。そういう事だと思います。

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「仁」

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

ピンポン。「仁愛」。仁義の「仁」じゃないよ。

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やっぱり我々は何の為に、この情報革命をしてるのかと。人々の幸せの為、人々への仁愛の為に、その為に情報革命をしてるんだと。その事が1番の事の本質だからね。そういう事の本質をリーダーである皆さんが、自分自身深ーい仁愛が無いと駄目だという事です。

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「勇」

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

皆さん正解です。闘う勇気、腹を括る、退却の勇気。先程から僕何回か言ってますね。攻める勇気。退却する勇気。退却する勇気は10倍の勇気がいると。

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これはもう本当に欠かせない。繰り返し言っとく。退却の勇気がないリーダーは会社を滅ぼす、国を滅ぼす。退却するというのは10倍難しい。退却をする勇気、実力があるから攻められるんだ。退却する時にボコボコに叩かれる。それに耐えうるという信念と勇気があるから攻められる。

これが無いと攻められない。退却の勇気。退却戦の…ボッコボコに非難される、やられる。恥ずかしいと。これに耐える勇気、腹が無いと本当に怖くて2、3回失敗するともう闘いに行けなくなる。腰が砕ける。

何回も私は退却戦をしてる。手遅れになる前に。これが大事だという事ですね。…もうしつこく言っとく。絶対にこれを身に付けよと。退却の時は決断をしなきゃいけないからね。退却の時の決断はトップしか出来ないんだ。

攻める時はみんな気が速ってるからね。あちこちガンガン勝手にどんどん攻めていける。退却の時はトップしか決断出来ないんだ。この退却する時はトップが「自分一人で泥をかぶる」という覚悟がないと出来ない。部下のせいにしちゃいけない。

自分が一番反省して、そういう覚悟がないと「○○が悪かった」と。こういった形で人のせいにする奴に部下はついてこない。これを是非身に付けて欲しい。

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「厳」

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

はい、泣いて馬謖を斬ると。そういう事ですね。

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厳しい。泣いて馬謖を斬る。本当に仁愛があって、本当に深い愛情があって、初めて出来る事です。単に冷たい奴が厳しいという事では、部下はついてこない。単に冷たくて厳しいという奴にね、何千人、何万人、何十万人という部下はついてこない。

むちゃくちゃ厳しくても、むちゃくちゃボロクソ言われてもね、「心の心底にあの人は誰にも負けない愛情がある」と。深い仁愛があるという人だったら、例えその時にボロクソ言われても愛の鞭としてむしろそれは部下を鍛えると、組織を鍛えるという事になるという事ですね。

ですから本当にリーダーになる為には、時として「鬼になれ」と。「強烈な鬼になれ」と。自分自信に対しても、自分が一番信頼する部下に対しても、愛する部下に対しても「鬼になれ」という事ですね。

但しそれは自分が心底愛してると、自分で思える時だけ「鬼になれ」と。そうでないと部下はついてこん。また鬼になれない「あの人はいつも良い人」だと、これではまた組織は持たん。「あーあの人は良い人だからね」と。みんな組織がもうだらーんとなってしまう。だからこのメリハリが大事です。メリハリが大事。真のリーダーになる為にはそういうもんです。

目次|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(1)孫社長登壇?カデミアについて|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(2)「孫の二乗の兵法」の生まれた経緯とその意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(3)「孫の二乗の兵法」の各行の意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(7)4行目「智・信・仁・勇・厳」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(8)5行目「風・林・火・山・海」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

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じゃあこの闘いの為の戦略編。戦略編が3行目です。

最初の一文字

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「一」という字。はい、これについて。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

まあみんな素晴らしい答えだけど、僕がここで言ってるのはナンバーワン戦略。圧倒的ナンバーワンになると。圧倒的ナンバーワンでないと、そのビジネスモデルは大抵時間の問題で、もう利益が出なくなる。大した利益は出なくなる。

プラットフォームを作るというのは圧倒的ナンバーワンになって初めてプラットフォームが作れる。業界標準を作る。デファクトスタンダードを作ると。圧倒的ナンバーワンになって初めて意味を成す。

MicrosoftのWindows、IntelのCPU、Google、Amazon、Yahoo!。それぞれ圧倒的ナンバーワンになって初めて、その本質的な存在意義を長く享受出来るという事ですね。

このナンバーワン戦略というのは、孫子の兵法の中にもランチェスターの中にも共通して出てくる。勝てる闘いしかしない。闘ったら絶対に勝つと。

勝てる闘いしかしない。しかもやったらその分野で圧倒的ナンバーワンになれるという自信のある分野しかそもそも手を付けないと。

手を付けたら、時間が早い遅いはあるとしても、圧倒的ナンバーワンになるという戦略が見えたら、その分野だけ手を付けると。圧倒的ナンバーワンになれる道筋が見えて初めてそこに手を付ける。

やる以上は圧倒的ナンバーワンになると。そうしてプラットフォームを取る。デファクトスタンダードを作る。

これが特にこの情報産業においては、圧倒的ナンバーワンじゃないと、そのポジションが非常に危ういという事であります。

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ナンバーワンにこだわる。強いこだわり。強いこだわり。

ソフトバンクがボーダフォンジャパンを買収しましたね。ボーダフォンジャパンは1番を経験してない。ずーっと「どんべ」。負け癖がついてる。

買収して乗り込んでいって、その当時のボーダフォンジャパンの幹部の連中と僕が話をして、こりゃあかん目が死んどるわいと。自信を持ってない。負け癖がついとると。

もうざっくばらんに言った「おまえら負け癖がついとるんじゃないか」と。「どうやれば勝てるか」「何をすれば良いか」と話を聞いても…今日はバンバン手が挙がってるけど、殆ど自分から意見を言わない。

負け癖がついて「どうせダメだ」という諦めムードがついとると。けど僕は彼らに言いました。「見とれ。1回必ず純増ナンバーワンとるぞ」と。1ヶ月でも良いからと。

累積ナンバーワン取るのは時間掛かる。1ヶ月勝負で…1ヶ月で良いから純増ナンバーワンを取ったら「なんだ1番になれるじゃないか」と。1番になれるという事を体験したら勝ち癖がつくんですね。

もうこの1番にこだわると。1回我々が純増ナンバーワンになったら、それから殆ど毎回純増ナンバーワン続けてるでしょ。ほんの何ヶ月か例外があったけどそれ以外は1番を取っている。

そのポジションがホームポジションになると、1番でないと気が済まない。気持ちが悪い、そういう風になってくるね。

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僕は言っちゃ悪いけど、小学校1年ぐらいの時から殆ど1番しか経験してない。大抵何やっても1番しか経験してない。1番でないと気持ちが悪い。1番になれるように頑張る。自分を追い込む。腹を括る。へこたれないという事ですね。

やると決めたら、その分野でナンバーワンになる。…なんでもかんでもナンバーワンになると決めた訳じゃないよ。音楽でナンバーワンになるなんて決めた事俺は一度もない。…ちょっと音痴だからね。(笑)

バレーボールでナンバーワンになるって思った事無い。背が低いし。

でも自分がやれると、やれるはずだと思える分野では絶対1番になると決めて、決めたらとことんやり抜くと。

勝ち癖を付ける。勝ちにこだわる。一番にこだわる。圧倒的ナンバーワンにこだわる。というのは社風として大切です。先程闘うという一文字あったね。事を成すというのに2番、3番でうろちょろしてて、ましてや4番、5番でうろちょろしてて事を成せるか。そんなに甘くない世の中は。

大きな事を成す。志を高く持って、高く保ってやり遂げていくと。負け癖がついてるとそういう気概が起きなくなるのよ。

いつも「どうせNo2だし…」と。「どうせNo3だし…」と。そういう奴ほど事を成せない。高い志を持ち得ない。只ついて行くだけという事です。

間違っても皆さんがリーダーになった時は2番で良しとする。よく頑張った、2番になったと。絶対に口にしてはいけない。

2番は敗北だと思えと。5位から2位になってちょっと自分の頭を撫でる。馬鹿を言えと。もうその時点で失格。

5番から2番になったら「おお!もうちょっとだ!行くぞ!絶対に1番になる!」と。そういう腹を据えて根性を持って「まだ2番は終わっていない!途中だ!」という事でやり抜くと。

そういう社風を作らないと事は成せない。300年生き残れないという事ですね。皆さんの部下に対して深い愛情があるなら、我々のお客さんに対して強い責任感があるならば、1番にならなきゃいけない。

1番になれば、そこからゆとりが生まれて、お客さんに対してより優しくなれる。新しい技術開発によりチャレンジ出来る。より責任を持った事業が出来る。

本当の責任を持ちたい、高い志を持ちたいというならば2番に甘んじちゃいけない。それはただ焦っとるだけというしょぼい存在だという事であります。

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じゃあはい。次。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

はい。皆さんが言ってる事殆ど合っています。時代の流れ。

流れに逆らっちゃいけない。僕がまだ子供の時ね、うちの親父が造船業の再建王の…「来島ドック」っていったかな?坪内さんっていう大変尊敬している色んな雑誌とか新聞にも出てる、再建王。立派だ凄いと。

道後温泉の観光施設とかも作った人、色んな雑誌とかドラマとかなった人。大変尊敬していました。凄いとね。あの難しい造船の業界で再建した。コストダウンして色んな工夫をして再建して立派だと、盛んに褒めておりました。

当時僕はまだ中学生ぐらいだったと思うんだけど、親父に言いました。「親父が尊敬してるおじさんは俺は尊敬出来ない」と。「馬鹿だと思う」とはっきり親父に言いました。「経営者として失格だと思う」という風に言いました。

その考えは今も変わっていません。なぜか。私が親父に言ったのは「なんで沈みゆく産業に自分の人生を賭けるんだ」と。その時点で経営者として事業家として失格だと。流れに逆流する、逆らうと。

いや、仕方なくやらなきゃならないならしょうがないよ。もし僕がその立場にいたら、造船業で培った製造するという力、マネージするという力、営業力。

そういう基礎的力を使って造船以外をやる。あるいは日本で「来島ドック」なんてやらなくて、中国にそのノウハウを持って行って中国の賃金でやるとか。ロシアでやるとか。インドでやるとか。それなら話はまだ分かる。

時代の流れに逆らうと。先程の退却戦…失敗したという武田勝頼と同じですよ。いち早く方向性を読んで、流れを読んで、流れに逆流するというのは、もう事業家として、経営者として、そもそも失格と。

再建王…ちゃんちゃら可笑しいと。無駄な努力だ。
仕方ないからやるのはしょうがない。でも可哀想だ。悪いけど。

我々のグループは間違っても、そういう斜陽産業に自ら飛び込むという事を選んではいけない。親を受け継いで仕方なしにやる…それは同情はすると。

同情はするけど僕がそこで受け継いだら、もういち早く変える。業態転換すると。先祖代々意地でも守ってというのは絶対にしない。

それはもう失格。少なくとも僕の後継者になるのには失格という事です。

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流れに絶対に逆らってはいけない。

農耕社会に戻りましょう…あり得ない。組み立て産業に戻りましょう…あり得ない。時代の流れの先を読んで、半歩先、1歩先、3歩先。流れの先を読んで仕掛けて待つ。これなら良いという事ですね。

水泳皆さんやった事あるね。この中で川で泳いだ事ある人手を挙げて。(開場手を挙げる)おー大半あるね。川で自分が水泳で泳ぐ速度、泳ぐ能力。

川で逆流して泳いだ時にどのくらいの速度で進むか。流れに沿って泳いだ時にどれ位ラクチンで素早く泳げるかと。もうそれだけで答えはシンプルだろうと。物事を難しく考えちゃいけないという事ですね。

だから我々は流れとして、例えばデジタル情報産業、この情報産業の中でどのOSを選ぶか。物凄く重要なんです。

ただ情報産業を選んだから流れにまかせているだけじゃ駄目なんです。富士通がCPMを選んだ。その時点で僕はその当時の富士通の役員に、パソコンの担当役員に「馬鹿じゃないか」とはっきり言った。「なんでCPMを選ぶの?」と。「どうしてMS-DOSを選ばないの?」と。馬鹿だとはっきり言った。

そしたら食ってかかって僕に文句言う。「孫さんあんた技術の詳しい事知らないだろう」って技術部長は技術的な詳しい内容を、一生懸命、一生懸命言ってくる。

僕は「あんたも馬鹿だ」と。(開場笑い)

そりゃもう「技術馬鹿」って言うんだ。一時的にその部門が半年ぐらい優れている隅っこを言ったって全く意味無いだろう。一時的に枝葉で優れている所を挙げて、他の大きな流れの所の弱点を、重箱の隅っこをあげつらう。

「あっちのメインは間違ってて、こっちの横道の方がこういう点で優れてんだ」ってすぐ言いたがるへそ曲がりな人がいる。へそ曲がりは事業家にだいたい向いてない。

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王道というのはオーソドックスに、一番大きな流れの所でチャンピオンになると。ニッチの枝葉で成功するというのは事業家として失格と。

ニッチ戦略を取れと、よくコンサルタントの人たちが言いますね。ベンチャーの会社が成功する為にはニッチを選べと。「ソフトバンクは当時ニッチの産業を選んだから、うまく行ってラッキーだったね」と、そうやって時々言う人がいました。まあ最近でもそうやって言う人いるけど。

馬鹿だと。俺はニッチの産業を選んだ事は一度も無い。そんなつもりでニッチの隙間だから「そこでやればチャンス有り」って思った事は一瞬すらない。

そうではなくて、その産業…そのセグメントが小さくても、隙間のような小さなセグメントでも、5年後、10年後、30年後にそこがメインになると。それを常に選んできた。その隙間が後々一番大きな流れで、一番大きな幹になって本流になると。一番大きなマスマーケットになっていくと。

そこを早い段階、「ちっちゃい段階で選んだ」というなら、それはいつもそうですよ。だけど10年たっても隙間というのは、30年たったらそもそも隙間が無くなると。それは馬鹿が選ぶと。一時的に隙間で成功しても、一時的な成功でしかない。

そういう浮き草を追うような者は事業家と言わない。単なる流行の追っかけやさん。早とちり。そういう事ですね。

あるいはメインの所で、将来メインになる所で闘うのが怖くて、勝てる自信が無くて、隙間を選んだと。それでは所詮負け犬。子犬。大きな将来の成功は望めないという事ですね。

ですからOSを選ぶ時も、例えば通信で言えばどの通信方式を選ぶか。CDMA2000とか1XとかWINとか選んだ人がいるよね。(開場笑い)

悲しいばかりの失敗だ。ニッチなんですよ。最後までメインのストリームになれない所を選んじゃったと。そりゃ戦略の失敗。

一時的にそのマーケットが素早く開くから、一時的に有利になったと。一時的にマーケットシェアを取った。一時的にブランドイメージも上がった。そういう失敗をしてはいかん。

…UST流れてない時に言えば良かったね。(開場笑い)
もう言っちゃったよ。…しゃあないね。本音やからね。(開場笑い)

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という事で、彼らも手強い相手ですから、何回でもまた別の角度で蘇るという事があるかもしれない。…フォローになったかな。フォローになってないか?(開場笑い)

間違ってもOS、通信方式、産業。沈みゆくもの、枝葉になってしまうものを選んじゃいけない。後々メインストリームになるというものを選ばなくてはいけないという事ですね。

安く買えるとか。組みやすいとか。だから組みやすい相手と組みました。安く買える相手から買いました。それはニッチの枝葉に自らのグループを追いやる危険性があると。

たまたま一時的にそこがちっちゃくても、後々にメインになるとか、後々にそれを追い払ってはぎ取って、自分がひっくり返してダントツにメインストリームになれるという自信がある時は良いよ。

我々が買収したボーダフォンジャパンが、負け犬で沈みゆくという状況でも、ひっくり返してナンバーワンになる。最後は絶対に1番になる。という自信があって、その腹を括っているというなら、それは一時的な枝葉。一時的な「どんじり」。それなら許せる。

でも安いから買う。組みやすいから組む。これではいかんという事であります。

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「攻」これわかるね。だいぶ時間が経ったからね。少しテンポを上げますが、これわかると思う。攻めるという言葉の意味はわかると思う。

じゃあ攻めるという事が、具体的にこれから皆さんがね、後継者として自分が身につけていかなきゃいけないもの。攻める技。何だと思うか。はい、考えて下さい。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

はい。まあ色々でましたけれども…

(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像010

「営業」「技術」「買収」「新規事業」全部攻めるという意味合いですね。勿論他にもいっぱいありますよ。これ例を上げたんだけど。

大体ベンチャーの会社とか、新規事業の創業者とか、大体攻めに強い人多いんですよ。もう営業やらせればピカイチとか。技術で非常に強い深い技術力を持っているとか。まあこれ全部攻撃力ですね。

M&Aが果敢にやれるとか、新規事業に取り組めるとか、これみんな攻撃力ですよ。攻撃は最大の防御なりという事で、攻撃はガンガンやれる力をもってなきゃいけないと。

特にリーダーは誰にも負けない攻撃力を、自らが持ってないと引っ張れないと。そういう意味では技術についても詳しくなきゃいけない。営業をさしても天下一品。交渉させても説得力あると。そういう力を身につけなきゃいけないという事ですね。

だからこれ一つの部分だけじゃ駄目よ。営業は得意だけど技術が苦手。これは本当の攻撃力にならんよと。両方とも自分が身につけなきゃいけないという事です。

特に我々の業界は技術の進展が早いから、本当に強い営業力を身につけるには、交渉力を身につけるには、技術についての深い洞察力、次に何が起きるんだと。3年後、5年後の技術はどうなるんだと。我が業界の凄く強い洞察力、深い洞察力、これを持ってないと駄目だよね。

そういう意味で攻撃力は徹底して磨かなきゃいかんという事です。我々ソフトバンクグループは常に、そういう先手先手を打つという攻撃力でここまで来たという事ですね。

(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像011

はいじゃあ次。この一文字が、我が社にとって何を意味するか。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

皆さん1人1人言ってる事で殆ど当たってますが、代表的なものを挙げます。

(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像012

キャッシュフロー。特に最近言われ続けてるよね、我が社はね。大分最近は言われなくなってきたよ。つい去年位まではもう「潰れる潰れる」とか「金が廻らないんじゃないか」と言われてた。

最近は金大分余ってきたぞと。…とりあえず言っとこうUSTの前で。(開場笑い)

えーコスト削減。投資の効率化。撤退…さっき切り捨てる事言いました。撤退。コンプライアンス。監査。報道リスク。これはレピュテーショナルリスクですね。こういうようなものを含めて…まあ他にもいっぱい挙げるとキリがありませんが、基本的にベンチャーの会社、創業者の潰れる時の共通点はこれです。

営業で負けた技術で負けたではなくて…彼らというのは大体、創業者というのは攻撃力は強いんです。守りが弱くて、守備力が弱くて潰れるんです。資金繰りだとか経理管理。だいたい資金繰りで潰れる場合が一番多い。

社員が2?3割辞めて潰れるという場合は殆ど無い。売上が2割落ちて潰れるという場合も殆ど無い。潰れた時の直接的原因は資金繰りです。殆どが。

だからキャッシュフローマネージメントを中心としてね。攻めるという事は金いるんです。攻めるという事は金が掛かると。そこの掛かる金をちゃんとマネージしながら、資金繰りで倒れないようにしながら、なおかつ攻めると。

攻めないで良いならば、資金繰りの心配は逆に言うと殆どあまり無いんだよね。べとーっとやれば殆どあまりない。

だけど攻めて攻めて攻めまくろうとすると金掛かる。身の丈を常にちょっと超える位のチャレンジしようとすると、持っている金以上につぎ込まなきゃいけない。資金繰りがそこでやられる。

だから資金繰りを中心として、ソフトバンクグループはあと4年ちょっとで実質無借金。純有利子負債ゼロという事を、もう市場にコミットしております。僕が社長の間に実質無借金になるとあと4?5年でなると。その後は実質無借金をずっと続けると。

まあお付き合いで銀行とかその後借り入れとかあったとしても、それを上回る預金を持っているという意味で、実質無借金というような事はもうあと4?5年で来るから、皆さんが後継者になった時は新たな借り入れというのは無い。

(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像013

でも攻めなきゃいけない。攻めるのにお金を無駄遣いせずに、借金をせずにどうやって攻め続けるか、どうやって伸ばし続けるかと。これはやっぱり頭を使わなきゃいけないという事ですね。

ですから守り。資金繰り意外にもちろん潰れる時っていうのは、法令のリスク。コンプライアンスとかで潰れたりというような事もありますから、法令はしっかりと守んなきゃいけないと。違法な事はやっちゃいけないと。

その時にその国で違法でなかったとしても法律は変わります。国によっても違う。だからやっぱり正しい事以外はやっちゃいけない。

「正しき義」があるのかどうか。「正しき義」がある事のみをやっていれば、その時の法律は勿論満たしてるけれども、将来法律が変わっても国が変わっても守りは強いと。

いま他社がね、もう片っ端から自分の監督官庁から天下りを、連続的に継続的に意図して貰い続けていると。…今の法律には彼ら違反していないよ。だけど30年後、50年後の人々があいつらは「田沼意次」だったなあと。

江戸時代に賄賂で有名な家老がいたでしょ?賄賂政治で有名で、後々何百年間歴史の教科書に「賄賂政治の田沼意次」と書かれてる。

その当時の法律は違反していない。「清濁併せ呑む」とか言われてて。田中角栄だって当時は「清濁併せ呑む」とかいって「政治家はそのぐらいでないといけない」とか言われてた。

後からどんどん法律が変わって、グレーゾーンがより明確になって、ああ違法だと。それで一発失脚と。だから基本的に自分たちを監督している業界の監督官庁の次官だとか、局長だとか、天下りを受けるというのは人的賄賂以外のなにものでも無いと。

今の法律に違反していなくても後々の人から見て、あるいは一般の民衆から見て、「あれは間違っている」という事はやっちゃいかんという事ですね。

ですからそういう意味で「守り」というのは、本当に真剣に考えてやらないかんという事であります。

(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像014

「群」戦略。はい。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

まあこの「群」という言葉はね、30年ビジョンでも何回もキーワード言いましたから、皆さんも十分わかってると思うけど、我々が同士的結合、30年以内に5000社の同士的結合軍団を作るという事であります。

(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像015

戦略的シナジーグループ。自立してて分散してて協調する。そういう企業軍団。マルチブランドでマルチビジネスモデルで、そういう企業軍団。同士的結合。もちろん資本的結合を併せ持つ形で、群戦略を取ってやっていくと。

そうでないと30年ぐらいは良いけど、300年は続かんと。成長が落ちるという事であります。これは我が社の非常に際立った、世界中の他のグループと決定的に違う組織構造、組織戦略という事です。

「30年で成功しよう」と。「30年でピークを迎えて良い」という事であれば、シングルブランド、シングルビジネスモデルが一番効率良い。でもあのMicrosoftですら、もう成長が鈍ってきてしまっていると。Intelですら今から50年後、100年後にどれほど生き残れているかと。

シングルブランド、シングルビジネスモデルの危うさというのはそういう事です。

目次|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(1)孫社長登壇?カデミアについて|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(2)「孫の二乗の兵法」の生まれた経緯とその意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(3)「孫の二乗の兵法」の各行の意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(7)4行目「智・信・仁・勇・厳」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(8)5行目「風・林・火・山・海」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

まずは「はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ」をお読み下さいませ。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像001

2行目は僕のオリジナルのものです。これはビジョンという項目の行になりますけれども、まあこれはさっき僕がもう答えを言いましたね。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像002

頂上の「頂」。これは山の頂上から見渡した時の景色。山の麓から登っている時はね、下界は見えない訳ね。頂上に登ってみて初めて下界の景色が見えると、街全体の景色が見えると。

ビジョンを持つという事はそういう事です。まだ登る前に、登ってみた後の山から見える景色ってどんなものだろうという事を、登る前に既に想像するという事であります。

僕はTwitterの中でもたまにね、自分が自らが登るべき山を決めなければいけないと言っている。その山を決めたら自分の人生はもう半分決まるという事であります。勝利が半分決まるという事ですね。

ですから自分が登るべき山を決める。ソフトバンクグループの、ソフトバンクの後継者としてやるには、ソフトバンクグループが僕の後を受け継いだ後に、どこに向かうべきか。

今から10年後、20年後、30年後どういうような世の中になるのか、どういうビジネスモデルになるのか常に考えながら、ビジョンをより鮮明にすると。

鮮明にするという事は、何となく思うという事じゃないですからね。期限を持って10年後にはこうなっていると。未来はこうなるだろうというのは、もう既に落第。未来って言ったって10年後も100年後も未来。それではもう全然落第。

そうではなくて10年後にこうなるだろうと。30年後にこうなるだろうと。明確な期限。その時のイメージを徹底的に思い描く。その山に登って、登った山から下界を見下ろしたようにしっかりと未来から見下ろしてみると。そういうイメージです。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像003

ビジョン。「登る山を決めよ。」「山から見た景色をイメージせよ。」という事です。頂上の「頂」。

ビジョンを持っていないリーダーというのは最悪です。もし皆さんが後継者になって10年後に「わしゃこうする」と、30年後に「我が社はこうなる」と、バシッと言い切れない男は…まあ女性でも良いんだけど、リーダーとしては失格という事ですね。

日本の会社でよく、社長に就任して最初の挨拶で、色んな新聞とか雑誌とかテレビのインタビュー受けますね。その時に皆さんが私の後継者になったと思って下さい。

その日膨大な数のテレビ局と新聞社が訪れますよ。「気分はどうですか?」とか「抱負は?」とか聞かれます。その時になんと答えるかと。今から考えてないとダメだという事ですね。

日本の会社の大企業の、上場会社の社長の大半の人が何と言うかというと、まず最初に言うのが「図らずも社長を拝命しまして」と、こう言うんだね。

図らずも社長になったら部下は可哀想だ。まぐれでなってしまった社長は部下を路頭に迷わすと。そんな奴にビジョンがある訳がない。ビジョンなんて急に浮かばない。

普段から考えに考えて、ちぎれる程考え抜かないと、そんなねポッと2、3日考えて浮かぶようなもんじゃないという事ですね。

今回発表した30年ビジョンのやつも、あれ1年間かけてずっとずっと考え抜いて、勿論皆さんにも考えて貰って一緒に作り上げたものですね。

2、3日で考えられるビジョンなんていうものは、これはもう全然失格と。私に言わせれば。ましてやビジョンの無い奴っていうのは、絶対にリーダーになっちゃいけないという事であります。

という事で、ビジョンはものすごく大事。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像004

次、この「情」。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

はい。情報です。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像005

僕がソフトバンクをスタートする時に、アメリカから大学卒業して戻ってきて1年半、自分が事業家になると。でもどんな事業を始めたら良いのかと。何をやったら良いのかと。

1年半。悩みに、悩みに、悩み抜きました。
考えに、考えに、考え抜きました。

僕が悩む時っていうのは、なんかこう悲しげに悩むという事じゃない。それはもう考えに考えて、非常にアクティブに、アグレッシブに。その選択肢を考え抜くという事なんだけど、40程新しい事業を考えました。

この40の事業、それぞれ一度に40浮かんだ訳じゃないですよ。1年半掛けて毎月幾つか「これだー!」と。「これを俺はやるぞ」と。この事業を新しいビジネスモデルの…これは40とも新しいビジネスモデルです。

全て今まで人がやってない、新しい切り口の新しいビジネスモデルのものを40程、まさにビジネスモデルを発明したような形で考えて「これだー!」と。

これをやれば絶対に日本で一番になれる。ナンバーワン企業を作れる。こうやって興奮しまくって、そしてその事業についてビジネスプランを、10年分のビジネスプランを。

予想資金繰り表、予想損益計算書、予想バランスシート、予想人員計画、予想売上…当然ですけれども。マーケットシェア、こういうものを徹底的に調べて。

競合になるであろうという会社の規模、ビジネスモデル、売上、利益、バランスシート、徹底的に調べまくって。一つのビジネスモデルについて、もう1m以上その資料を集めまくって、調べ抜いて。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像006

もうその時は、これをやると決心している状態ですよ。それから2?3週間して、うーんもっと良いアイデアが浮かんだ…と。

もっと良いアイデアが浮かんだというのが、40回繰り返されてね。もっと良いものじゃないとわざわざ考えないからね。

もっと良いと思えるものじゃないと、わざわざもう一個の別の選択肢としては自分で候補に挙げない。もうその時は興奮しまくって、徹底的に情報を集めているという形で行ったと。

だから皆さんが新規事業を行うとなった時に、今現在も新規事業の部門に携わるとか、いっぱいあると思うんだけど、中途半端に「上司から言われたからやるんだ」とか、「言われた通りやるんだ」とか、もうそうなったらその時点で失格。

自分から提案する能力を持ってないと、既に失格と。自分から「これやりましょう!」と、我が社はこれをやらないと世界の潮流から乗り遅れると、これをやる事によってソフトバンクが何倍も大きな会社になれるという風に思えるようなビジネスモデル。これを常に考え続ける。

僕は1年半で40考えた。新しいビジネスモデルを。自分の過去のアイデアを超えるというものを40回繰り返して、その中で絞り込んで点数を付けて自分で。そして選び抜いたのがソフトバンクという、情報革命というこの事業なんですね。

ですから行き当たりばったりで、たまたまの経緯で決めたというのは、それはもうダメと言う事ですね。やはり成るべくして成らなきゃいけない。まぐれ当たりというのは絶対に続かないという事です。

ですからそういう意味で情報収集する。ビジョンを描く。これもビジョンを描いたら、そのビジョンに対して本当にそのビジョンが正しいのかと。この情報収集を徹底的に行うという事であります。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像007

次、「略」

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

はい。まあこれもう既に正解です。
「略」。これは…この行そのものがビジョンの行だよね。

頂上から見てビジョンを立てる。情報を集めてビジョンを立てる。そのビジョンを実現させるというのは戦略だという意味で、その戦略を立てよと。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像008

あらゆる観点から各種の戦略を立てよと。情報を徹底的に集めるんだけど、いっぱい集めた情報の中から…戦略の略という意味は、そもそもどういう意味だと思う?「略する」という意味だよね。

いっぱい集める。ありとあらゆる情報を集める。そのありとあらゆる情報を集めたら、それを分析してそれから無駄なもの、雑音、ノイズを徹底的に除去して、枝葉を除去して一番太い幹になる部分。これをやらなきゃいけないという急所。これを見つけるという事ですね。

これが戦略なんです。戦略の元々の意味は略すると。もう死ぬ程情報を集めて、死ぬ程考え抜いて、死ぬ程選択肢を出して、そのあらゆる選択肢を網羅して、その上でね、99.99%そぎ落として絞り込むと。

絞り込まれたものでないと戦略では無いと。これもやる、あれもやる、みんなやるっていうのは戦略じゃない。徹底的な選択肢を洗い出して、その徹底的にある選択肢の中から、最後は全部そぎ落として1個絞り出すと。これを戦略という訳ですね。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像009

次。この「七」

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

はい。ピンポンですね。これはもうこないだテレビの番組でもねえ…。
簡単な所でおまえ答えんな(笑) (開場笑い)

まあまあそういう事です。これは非常にユニークなね、ユニークな私のオリジナルの「七」という数字ですけれども。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像010

トカゲのしっぽも3割ぐらいなら切っても生えてくるぞと。半分切ったら「はらわた」まで来て死んじゃうという事です。私は色んなリスクを取って、色んなチャレンジをしてるという風に外で思われていると思います。

激しくむちゃくちゃにチャレンジしまくりと。冒険。博打。まああらゆる表現の言い方があると思いますが、実は激しく戦いを挑み、頻度もがんがんチャレンジして行くんだけれども、本当は物凄く用心深いんです。

3割以上ね、3割以上のリスクを冒さない。失敗した場合でもその部分を切り捨てれば本体は倒れない。その切り捨てる部門が本体の収益、全体の企業価値、それを超えるようなリスクを冒さない。

もう一か八かと…これもやっちゃいけない。7割以上勝つという確率の所までぐうっと理詰めで詰めていく。でも7割っていうのはね、7割以上勝てるという確率は、皆さんの主観に寄る訳だね。

もう「ああっ!7割行ける!」と思い込む場合が多いから、それは気をつけなければいけないよ。もう7割行けたと、十分行けると。軽はずみに7割だという風に錯覚してはいけないよ。

絶対これは7割以上行けると。絶対に行けるという7割だよ。
「もしかしたら行ける」という7割じゃないんだよ。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像011

考えに、考えに、考え抜いて。どう考えてもこれは7割以上行けるぞという7割でないといけない。執念の入った7割じゃないといけない。

いい加減に「まあ7割で良いって孫さん言っとったからなぁ」と、いい加減に「大体で良いやぁ」と、そうやって軽い気持ちで7割って決めちゃいかんよ。

もう考えに、考えに、考え抜いて7割行けるという事でやって欲しい。五分五分の勝率でやるぞというのは、もう馬鹿がやる事だ。リーダーになっちゃいけない。そういう人はね。

武田勝頼になるよ。もう負け戦だというのに、そのまんま突っ込んで全滅まで行っちゃう。リーダーとしては最悪のリーダーです。「いやいや実は武田勝頼も賢かった」なんて解説とかしている人がいるけど、その解説している人が馬鹿だと。(開場笑い)

もし私が勝頼の立場にいて自分の兵が、武田軍団の騎馬武者が3割位やられて、鉄砲が当たって死にそうだとなったら、その場で恥も外聞もなくバーッと一目散に逃げる。退却。一目散に退却させる。

途中から、あれ意地になっちゃったんだね。勝頼は。馬鹿の典型ですよ。そういう馬鹿がリーダーになると会社を潰すからね。これだけは絶対に戒めなきゃいけない。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像012

間違って後継者になっちゃったと。君たちが馬鹿だったら会社潰れるからね。意地で戦いをやっちゃいけない。途中から意地になるのよ。普通ね。

普通は負け戦だーとなって、もう3割も死なしちゃったと。3割も失っちゃった。大体ケチな奴程そのまま突っ込んじゃう。失ったと思った時点で「もったいない」と。「もったいない」から取り戻さなきゃいけないって深掘りして全滅しちゃう。

この「もったいない」という発想が会社を潰すという事です。

何回も退却戦をしました。僕自身ね。
退却をするのは10倍勇気がいるんです。

おびただしい退却戦をした。退却する時は早いよ僕は。その時むちゃくちゃ書かれるよ。マスコミにね。「卑怯者」だとか「いい加減」だとか「無責任」だとか。

ましてやジョイントベンチャーでやってるという時に「パートナーに迷惑掛ける」とか。「そこに一生懸命やっている部下がいる」とか。

これにもう既にお金も100億突っ込んじゃったと。1000億突っ込んじゃったと。それを退却するという事は物凄く勇気がいります。ましてや僕の後継者になった皆さんが退却をするというのは、物凄い勇気がいる。僕以上に勇気がいると思う。

僕が退却する時は何と言われても「まあしょうがない」と。皆さんが2代目として、あるいは4代目として後継者になって退却戦を演じる時はね「先代は偉かった」って言われんで。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像013

「2代目が弱虫で」と。「2代目が無能で」と。「3代目が馬鹿だから失敗して退却した」って。こうやって書かれるんだ。それを退却するのがどれほど勇気のいる事か。これをやれた男だけが初めてリーダーとしての資質があると。

「意地でやる奴は馬鹿だと思え」と。「退却出来ない奴は馬鹿だと思え」と。「退却出来ない奴はケチだと思え」と。そんなケチな奴がリーダーになっちゃいけないという事ですね。

それは「無能」というんです私に言わせれば。退却も出来ない…車で言えばブレーキの付いてない車がどれほど危険か。バック出来ない車がどれほど危険かという事ですね。

だからこの「七」という数字は頭に叩き込んで欲しいと。只単純に「ああ、7割の確率ですね。」という程度の理解じゃいかんよと。3割以上絶対に組織を痛めない。

3割以上行かれそうだーと、やられそうだーと。もう迷わず瞬間芸でスパーッと切る。涙を飲んで。部下を見殺しにせよと。

これが出来ないと…見殺しにせよって首にせいって言ってんじゃないよ僕はね。その部下はまた別の部署がいっぱいあるから、なんぼでもまた盛り返せると。そのくらい厳しい激しい、守りの強い堅めを持っていないとこれはリーダーになっちゃいかんよと。

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だいたい大企業になって潰したというのは、あるいは小さな中小企業でも潰れる時は、これを止めきらなかった人の場合です。

株式投資でも一緒だよね、という事であります。

また9割の確率まで待つと、我々の業界では特に殆ど手遅れになる場合が多いんで。もちろん短期間で、素早く9割10割の勝つ確率取れればそれに超した事はない。

でも迷って迷って迷っている間に時間が過ぎてね。8割まで待たなきゃいけない。9割9分まで確率を高めなきゃいけないという所まで時間を待つと、大体手遅れになる場合が多いと。

というのは世界中でみんな競争して、激しい我が業界の生き馬の目を抜く競争がある。みんなガンマンのように素早く銃を撃つと。こっちも素早く撃たないと殆ど手遅れになる。

日本の大企業がやられるのが大体このパターン。9割まで待つ。だから9割が良いという事では無いという事も是非覚えておいて下さい。

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次の一文字。この意味はいどうぞ。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

七割以上確率があったら絶対にやり抜くと。まあそういう事ですね。

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つまりいくら高邁(こうまい)な理論を言おうが、戦略的な素晴らしい考えを持とうが、事を成すと…事を成すというのは闘って初めて事を成すと。競争が常にありますからね。

だからどんな優れたビジョンでも、どんな優れた戦略でも、どんな素晴らしい情報を集めても、7割以上勝つ確率があったとしても…「俺は知ってたよ」と、「俺だって知ってたさあ」と、よく言うじゃないか。

典型的な例が評論家の皆さんだよね。色々偉そうにもうあーだこーだ言う。コンサルタントも偉そうに色々あーだこーだ言うと。

そういう人に限って「じゃあやってみろ」と言ったら「いやいやそれは私の仕事ではありません…」と言う。大概にせいコラ!(開場笑い)

言うだけなら簡単だよと。ねえ。自分が闘って成せるという自信が無いと、成せるという覚悟が無いと、高邁(こうまい)な理論は無責任な理論だという事ですよ。

高邁(こうまい)な戦略もビジョンも、そりゃ言うだけに終わると。言うだけで良いなら簡単だよと。2行ぐらいでTwitterでつぶやいときゃええと。言うだけならね。

まあ僕もTwitter毎日やってるけどね。まあ色んな事欠く人おるわなあ。(開場笑い)

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たまにゃ言いたいよ「じゃあやってみろ」と。(開場笑い)
ね、そうでしょう。

やるという事は難しいんです。やるという事は闘わんと出来ないっちゅう事です。だから我々の理念として「情報革命で人々を幸せにする」と。いやそれは立派な理念だねと。立派な志だねと。

「その立派な志があるなら、なぜSIMロック掛けとんだ」と。(開場笑い)
こうやってTwitterに書かれとるわね。今もUSTで流れてるからTwitterで皆さん「あー言い出したぞ」と。「禿が言い出したー」と。(開場笑い)

「来たかー」と待ち構えていると思うんですよ。我々の高い理念、志を実現さすのに言うだけで良いなら簡単よ。言うだけで良いなら。

情報革命で人々を幸せにしましょう。誰にでも言える。
どんなに素晴らしい理念でも、志でも実現させなきゃいけない。事を成さなきゃいけない。

「坂本龍馬ならSIMロックなんか掛けてねーだろ」ってこう言われるよね。だけど坂本龍馬も闘ったんだよ。倒幕したんだよ。高杉だって西郷さんだって、みんな闘って事を成して行こうという風にやった訳ですね。

闘っている最中に敵にわざわざ自分の武器を渡すか?。事を成す前に自分が倒れるやんかと。事を成す前に…つまり高い志を実現させる前に、情報革命で世界中の人々を幸せにしたいと。そういう高い志を実現させる前に「あー良い人だったねえ」って惜しまれて死んでいったと。これじゃあ、只の良い人。

闘ってる最中に、事を成す前に、自分の闘う武器をやる馬鹿がどこにいるんだと。そういう人は絶対に事を成せないよ。それこそ評論家。それこそ無責任な人。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像018

それはトヨタの創業者の人だって、松下幸之助さんだって、本田宗一郎さんだって、ヘンリーフォードだって、ロックフェラーだって、ビルゲイツだって、スティーブジョブズだって、みんな闘って、ライバル会社をなんとか出し抜いて、闘って闘って闘い抜いて、そして人々を幸せにするという理念を実現させていった訳ですね。

だから闘うという事は、ビジョンを実現させると。闘い=ビジョンだと。ビジョン=闘いだと。そういう事です。

単にいつでもかんでも闘いましょうという事ではない。それはビジョンを実現させる為に、そのビジョンは理念を実現させる為に闘わなきゃいけないという事ですね。

総務省と闘わないといけない時もある。相手が首相であろうが大統領であろうが、闘わなきゃいけない時もある。それは何の為に闘うんだと。

高い志、理念。それを実現させる為に、そういうビジョンを実現させる事によって、本当に人々が結果的に最終的にですよ、10年後か、20年後か、100年後か。来月の幸せの為にじゃなくて。50年後、100年後、300年後の世界中の人々の幸せの為にね。

龍馬が脱藩する時に近所の人に迷惑掛けたよ。家族にも迷惑を掛けたよ。藩にも迷惑を掛けたよ。半年や2?3年迷惑を掛けても、時にはしょうがない場合もあると。非常にこれは難しい事なんですけれどね。

でもそれは心の奥底に、本当に人々に幸せになって貰いたい。本当に自分たちが生き残ったら、闘い抜いて生き残ったら、最終的には100年後、300年後の人々に本当に感謝されると。そういう事をやるという決意があったならば、少々の非難は覚悟の上でね。

勿論悪い事はしちゃいけないよ。ライバルに勝つと、これは事を成す為に事業家、革命家はやらにゃいかんと。時としてそういう時があるという事であります。

(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像019

命をかけて闘って、初めて事が成せるという事であります。

目次|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(1)孫社長登壇?カデミアについて|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(2)「孫の二乗の兵法」の生まれた経緯とその意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(3)「孫の二乗の兵法」の各行の意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(7)4行目「智・信・仁・勇・厳」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(8)5行目「風・林・火・山・海」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

まずは「はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ」をお読み下さいませ。

(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像001

まず1行目、「道」「天」「地」「将」「法」と、戦いに勝つ為の「孫子の兵法」の中の条件という事になりますが、

(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ|画像002

一番最初の文字「道」という事であります。「道」「天」「地」「将」「法」の「道」。道(みち)ですね。

じゃあ皆さんに聞きます。「道」というこの一文字が、さっき理念とかね、志という事で言いましたが、ソフトバンクグループにとって、この道という一文字が意味するもの。

我々にとってこの道という一文字が意味するものは何だと思うか。手を挙げてみて下さい。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

素晴らしい。正解だ。これから答える時は名前を言って答えてくれ。素晴らしいぞ。いい目付きしてる。

これから話をする時に、全員が指を指されると思って聞いて下さい。

で、指されなくても自分からバシバシ手を挙げて答えて欲しい。そして答える時に名前を、自分の名を名乗って答えて欲しい。で、それが素晴らしいなーと思う答え、その立ち居振る舞いも含めて、それが私自身のインプットにもなるし、皆さんがお互いに点を付ける訳で、お互いのインプットになるという風に思いながら是非やって欲しいと思います。

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この「道」。情報革命で人々を幸せにすると言う事ですよね。
これはもう、さんざんこないだのビジョン発表会で言いました。

「情報革命で人々を幸せに」という事であります。

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次「天」。この天という一文字が、我々ソフトバンクグループにとって何を意味するか。今までのソフトバンクの創業以来の歴史の中で、あるいはこれからの中で何を意味すると思うか。分かる人手を挙げて下さい。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

みんな素晴らしい答えです。一つの答えであるとは思いません。皆さんなりにそれぞれ解釈するというのは、既に頭が回転しだしているという事で、一つ一つ中々良い答えだと思いますが、私が思っております、あるいは「孫子の兵法」の中に出てくる「天」という言葉の意味。

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これは「天の時」と。タイミング。つまり我々は情報のビッグバンという、もう絶好のタイミングに生を受けているという事です。人類が20万年の歴史がある中で、情報ビッグバンというのは50年前無かった。100年前無かった。

松下幸之助さんはアンラッキーだったと。あれほどの才覚を持った人でも、人格を持った人でも生まれた時が悪かったと。情報ビッグバンより、ちと前に生まれてしまったという事ですね。

もし幸之助さんが我々の時代に生まれて、もし競合してたら立派な競合相手だったと思います。

我々にとってラッキーかもしれないのは、彼にとってアンラッキー。つまり、ちと早く生まれすぎたと。家電会社をやるのには良い時に生まれたという事だけどね、家電会社は…まあこれはUSTでも流れてるから、あんまりズバッと言うと…(開場笑い)

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まあ、大きな革命じゃないね。僕に言わせれば。
人類が迎えた一番大きな革命は3つあった。農業革命、工業革命、情報革命、3つあったと。その中の3つの革命の中の一番大きなのが情報革命であると。

家電は所詮家電だと、平たく言えばそういうこっちゃと、いう事であります。

我々は情報ビッグバン、マイクロコンピューターが生まれたその時代に我々も生まれた。インターネットが生まれた。ブロードバンドが生まれた。モバイルインターネットだ。こういうような時代に我々は生まれた。

これがもう既に天の時を得たと、ラッキーだったと。運も実力の内と言いますよね。我々はこの時代に生まれたと、もうそれだけで既にラッキーだったという事だと私は思うんですね。

この幸運を我々が掴み取れるかどうかというのは、我々次第だという事ですね。運も不運も多くの人に満遍なくやってくる。

でも我々は超ビッグな幸運の時に生まれたと。この超ビッグな幸運の時に生まれたという、この天の時をうまく活用して、羽ばたかなきゃいけないという事であります。

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「地」この言葉の意味する事が分かる人。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

ピンポン。(拍手)

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地の利。メインの拠点はアジアに位置してると。15年前はアメリカ人がインターネット人口の50%だった。アジア人が19%であったと。しかし今から5年後はアメリカ人はインターネット人口の中の12%になる。アジア人が50%になる。

これはもうまさにですね、今まではアメリカ人の会社じゃないとインターネットNo1になれなかった。GoogleだAmazonだYahoo! USだebayだと色々あるけどね。みんなアメリカの会社でしたよね。

つまりお客さんのユーザーの50%がアメリカ人ならば、当然英語のウェブサイトで、アメリカ人の生活習慣にあったビジネスモデルで、という風になっていく訳ですね。

だからアメリカ人に地の利があった。でもこれからはアジア人がインターネット人口の50%になると。たった5年で。もう既に中国人のインターネットユーザーはアメリカ人を既に抜いたと。

50%が中国を中心としたアジアになって、アメリカ人は12%になるという事です。そういう意味で我々はまさに地の利を得たと。

天の時を得て、地の利を得たならば、こりゃもうやらんといかんばいと。
これで挑戦しなかったら、リーダーになる資格無いという事であります。

そういう意味で我々は既に中国にもAlibabaグループだとかOPIだとか、色んな会社を続々と10年位前から仕掛けて、種を植えてきておりました。

そういう意味で、大変この地の利を得たという事であります。
これから益々そうなります。

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じゃあ次、この「将」。この字の意味が分かる人。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

はい。まあ優れた将を得るという事は、既に一文字が表していますけれども、皆さんがこれからリーダーシップを発揮していくと。

私自身がソフトバンクグループの将の立場として、引っ張って行っております。色んな歴史で戦いがあった訳ですけれども、これは只一例を挙げております。

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三国志の中で「関羽」だとか「張飛」だとか「超雲」「孔明」。まあ、こういう人たちはみんな将の立場として「劉備」を助け、三国志を戦ったという事ですね。

ですから大きな戦いを起こす、革命を起こすという時に優れた将を得なければいけない。もちろん大将という事もあるし、中間のリーダーというものもホウメン軍(?)のリーダー一杯いると思いますけれども、優れた将を得るという事は、どんな戦いをやるにおいても優れた将を得なければ、大きな成功は収められないという事ですね。

ですからこれは一人だけではなくて、それぞれの軍団を率いる優れた将をもし皆さんが私の後継者になったら、皆さん自身が大将としての器にまずならなければいけない。

その上で皆さんを支える優れた将を最低でも10人。最低でも10人。

皆さんの為に場合によっては、腕の一本、足の一本いらんと。場合によっては命さえもいらないという位の志を共有する、そういう将をね、皆さんが部下に持てるかと。

これから皆さんが大将の器として、その山を引っ張れるかどうかというような事になる。

自分一人では、なんにも出来ない。自分が大将になるには自分を支える10人ぐらいの気心の知れた、志を本当に共有した将を得なければいけません、という事になります。

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次は「法」。

(省略 – 候補者に手を挙げさせて答えさせる。)

はい。中々君たちは優秀だ。「法」というとすぐに法律の方の「法」だという風に思う人が多いんだけれども、孫子の言っている、ここで言う「法」っていうのは、システムだとか方法論の法だとか。

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まあねこういうルール作り、仕組み、こういう所です。
ビジネスモデルだとか、プラットフォームとか、そういう事も含まれます。

当然法律って言うものも、ここから元々来ている訳だけれどもね。
「孫子の兵法」の中に出てくるオリジナルの意味は、法律の「法」と言うより方法の「法」だという事であります。

仕組み作り。成功の為には行き当たりばったりで、まぐれ当たりで得た果実というのは続かない。

単なるその時の根性だけで得たものは続かない。仕組みを作って、システムを作って、法則を作ってという形で行かないと、大きな組織作りっていうのは出来ない。継続して勝つ仕組みは出来ない。

我々はソフトバンクでは、日次決算だとか、そういう様々な方法をやっていますね。部門別の管理会計だとか、ビジネスモデルを続々と編み出していくとか、我々が独自に作った様々な仕組みが、グループのあちこちにありますね。そういうものを指しています。

ですから、物事をシステマティックに考える。そうでないとスケール出来ないぞという事であります。

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という事で1行目が「孫子の兵法」の中に出てくるものを、ソフトバンク流に解釈し、ソフトバンクに当てはめるという事で、それをソフトバンクの組織の中でどう応用していくかという事が大事なんですね。

単に先程から言っているように、その文字の字面の意味を理解したと言うんじゃなくて、実際に行動を起こさなきゃいけない。

じゃあ実際にどんな仕組み作りをすれば、我が社がもっと強くなれるのかという事を考えて、どんどん編み出して行かなきゃいけない。そういう仕組みを作っていくという社風を作って行かなくちゃいけないという事ですね。

どこの会社、どこのグループよりも継続して伸び続ける仕組み。成功の確率を上げていくという仕組み作り。これをしなきゃいけないという事であります。

目次|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ

はじめに|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(1)孫社長登壇?カデミアについて|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(2)「孫の二乗の兵法」の生まれた経緯とその意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(3)「孫の二乗の兵法」の各行の意味|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(4)1行目「道・天・地・将・法」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(5)2行目「頂・情・略・七・闘」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(6)3行目「一・流・攻・守・群」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(7)4行目「智・信・仁・勇・厳」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ
(8)5行目「風・林・火・山・海」|ソフトバンクアカデミア開校式 まとめ